こんにちは、ともです。
精神科医YouTuberさんの動画を見て、アウトプットのため、
自分のPTSDについて考えてみました。
PTSDとは、心的外傷後ストレス障害のことですが、
一言で言うと、「記憶の病気」だそうです。
つまり、すごく嫌なことや、すごく怖いことがあって、
それが忘れられなくて常に頭のどこかに引っかかっている状態、
ということなんですね。
こんな嫌なこと怖いことはそうそう起きないんだとわかっていても、
無意識ではわかっていなくて(脳が)、常に危機感がある感じです。
フラッシュバックというものがあり、
嫌なこと怖いことを生々しく思い出すんですね。
これ、とても苦しいんですよ。
常にその時の嫌な思いや記憶が蘇って、
映像として思い出すこともありますし、
場所や状況で、同じではないけれど雰囲気が近いだけで
嫌な気持ちになったり怖くなったりします。
いつも怯えて何かあればすぐ逃げようとしたり、
何か起きるんじゃないかと常に思っているので神経が疲れてしまうのです。
PTSDの症状というのは、嫌なこと怖いことが起きてから
それこそ10年20年とか、何十年という単位で長期で続きます。
私の場合は、子供の頃にすごく嫌なこと怖いことがありました。
子供の時というのは大人とは違い、自分の状況をしっかりと把握できません。
こういった激しく現実感や世界観を崩される体験をすると、
解離と呼ばれる症状が起きることがあるそうです。
私の場合は、家族がニセモノ・周りの人間は宇宙人・捕虜にされた
という妄想が発生してしまいました。
これは今でも無くなっていないのでうっすらある状態です。
なので、常に恐怖感で頭が支配されています。
トラウマ体験というのは自分ではなかなか語ることができないんですね。
自分が苦しいことはわかっても、その根っこに何があるのか把握できなかったり、
原因はわかっていても、差別偏見があって言えなかったりします。
それにトラウマが親だったりすると、
一般的には親を大事にしなさいとか、親を悪く言うなという
世間的に理解がされないことだったりします。
なのでトラウマを語ることができなかったりするんですね。
二重に苦しむのです。
PTSD体験をすると自己評価が下がり、世界観が悲観的なものになりがちです。
なぜそうなってしまうのかと言うと、
嫌なこと怖いことがあったのは自分が悪いからではないか、と思ってしまうからです。
なぜそう思ってしまうかと言うと、
例えば、親からのトラウマだった場合、自分が子供であると、
家が安心できる場所ではなくなるからですね。
この時、自分が悪くないとすると、親が悪いことになってしまいます。
親が悪いとなると安心できる場所を失ってしまうからです。
子供にとって親は存在としても経済的にも大きいんですね。
安心できる場所にするためには、
自分が悪いと思わないと、破綻してしまうわけです。
破綻させないために自分が悪いと思ってしまうんですね。
これは、不運にも同じことが言えます。
運が悪かったんだとすると、なぜ自分でなければいけなかったのか?と、
自分の人生はたった一度だけなのに、理不尽じゃないか?と、
運が悪かったんだから仕方ないとは到底思えないんですね。
そこに社会や親への強烈な怒りが発生するわけです。
しかし、怒りを本当の矛先に向けてしまえば破綻してしまうんですね。
だから、普段は自分が悪かったんだと抑え込んでいるわけです。
そうして破綻を防いでいるのですが、苦しいですよね。
じゃあ、そうじゃないよね、不運だったよねとした場合、
自分が悪いと思い込むことで成立していたシステムを、
自ら破壊することになるんですね。
これもまた苦しいわけです。
しかし、PTSDの治療のためにはこの破壊が必要なんですね。
「自分はそんなに悪くなかった」ということに
気が付くことが治療なわけです。
そうして受け入れていくことが大事なのです。
理不尽な運命を受け入れるというのは本当に苦しい作業ですね。
その苦しい作業をしながら、自分を肯定し、
他人と比較するのではなく、自分の人生を生きるというのは、
本当に難しいですね。
ある意味、永遠のテーマですね。
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