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精神疾患にもトレンドがある

うつ

こんにちは、ともです。

私は物心ついた時から精神疾患や障害があるのですが、

そのほとんどが最近になって名前が付いたもの、

広く知られるようになったものが多いです。

発達障害(神経発達症)、パニック障害(パニック症)、会食恐怖症、などなど

私が子供の頃はまったく知られていませんでした。

精神疾患は遺伝子的な問題と、

社会的問題、社会背景、時代背景、環境など

複合的なもので発症します。

産業の移り変わりや、家族の在り方の変化なども

精神疾患には影響があります。

社会・時代によっても変わるものなんですね。

私が育ったのは1980~90年代です。

それまでの戦後、高度経済成長期を経て

バブル期、バブルがはじけて停滞期にと

変化のあった年代でした。

家族の在り方もそれまでの大家族から、核家族化が進んだ頃です。

我が家も両親と子供二人の核家族でした。

核家族は、今では当たり前ですが、

当時は大きな社会の変化・人々の生活様式の変化だったんですよ。

変化にはプラスの部分もあればマイナスな部分もありますよね。

そのころ精神疾患はタブーな空気がありました。

社会は変化しているけれど、精神疾患に対しては前時代的だったんですね。

親は、精神疾患は頭のおかしいやつがなるものと、

本気で信じてるような人たちでしたし、

社会的にも精神疾患に偏見があり、

精神病院は入ったら一生出られないみたいな風潮がありました。

それこそ昔は今のように精神医学が進んでませんから

なんかの祟りとか、心が弱いとか、もうそんな感じですよ。

そんな時代だったので、ある意味で私は、

精神疾患の先端を行ってたかもしれないですね。

私の感覚なんですが、おそらく、

なんらかの社会的・時代的な変化があり、

その影響を受け、精神疾患になる人たちが一定数現れて、

そういう人たちが表面化して、

その症状に名前が付けられて、(もしくは社会問題化して、)

病院への受診につながる人が増えて…となるんですね。

ここまで来るのに時間がかかるので、

自分の症状がなんなのかわからない状態が

一定期間あるんですよ。

これは、精神疾患のトレンドを先取りしているせいですね。

なので、実際の診断に至るには、

ある程度の人数が増えないといけないわけです。

さらに言うと、法の整備はそこからもっと先になるという流れです。

かなりの時間を要するので

それまでの人生のほぼすべてを費やすこととなります。

次の世代の人たちのためになったと思えば、

ちょっとはマシな気持ちになりますが、複雑ですね。

でも、自分が福祉を受ける身として、

今の福祉があるのは、先人の努力の結晶だったりするんですよね。

そう思うとありがたいことです。

私が思うに精神疾患のトレンドとは、

社会的な変化などで、不運にもはじき出されてしまった人たちが、

ストレスを受けて、疾患を発症してしまった状態なんですよね。

不運はそれだけではなく、

一度疾患を発症し、社会から離脱してしまうと、

元に戻るというのが難しいんですよ。

運よく元に戻れるといいのですが、そううまくはいかないので、

またストレスを受けて離脱する、という負のループに入るわけです。

ですので、正規のルートを歩めるというのはすごく幸運なことなんですが、

正規のルートを歩んでる人にはそれが普通なことなのでわからないんですよね。

離脱した人はそういう人たちの視界から見えなくなりますから、

いないものとされてしまうわけです。

でも、ちゃんと存在してるんですね。

正規のルートを進んでいても、

いつ自分がその立場になるかわからないですし、

自分じゃなくても家族や知り合いがそうなるかもしれませんよね。

誰にでもそういう可能性があるわけです。

こういう部分がもっと知られるといいですよね。

今後も社会的な変化とともに

精神疾患のトレンドも変わっていくと思います。

その社会・時代の変化にはじき出されてしまう人たちを

生み出さない工夫が必要ですね。

それでもどうしてもはじき出されて正規のルートを外れたとしても、

外れたルートで楽しく生きるというのもアリなのではと最近は思うのです。

だからと言って、はじき出されたいわけでもないですが…^^;

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