子供の頃から人の目が怖いというのはあったのですが、
さらに悪化させる事件がありました。
中学に上がる時のことです。
小5からひきこもり状態だったので
美容院に行けなかったため髪が伸びてしまっていました。
中学校は頭髪検査があるんですね。
髪が長い時は髪留めのゴムで結ばないといけないわけです。
そのゴムは色の指定があり、黒、茶、紺と決まっていました。
飾りなども一切だめです。
私は学校に行っていなかったので
そういった決まり事を知りませんでした。
そんな中で、入学式に向けて
母親が髪を結うゴムを買いに行こうと外に連れ出されたのです。
母に「似合うからこれにしなさい」と言われて購入したのは
緑色のゴムに小さな飾りがついたものでした。
それがだめだと知らないまま入学式に出て事件が起きました。
入学式の会場で全員がいる前で突然、
男性教師から「立て」と言われ、
立ち上がると、全校生徒の前でその教師が
私の髪留めを指さしながら
「いいかー!こういうのは校則違反だからな!」と
見せしめにされたのです。
周りの視線が刺さるようで
本当に恥ずかしくて逃げ出したくなりました。
久しぶりの学校で、しかも入学式に、
自分が選んだわけじゃなく母親にこれにしろと言われて
していった髪留めのゴムを校則違反だと全校生徒の前で晒される
というのは精神的にトラウマになりました。
それは、私の人の視線に対する恐怖を悪化させる出来事でした。
なぜその男性教師がわざわざ見せしめのようなことをしたのか
今となってはわかりませんが、
今でも思い出すと嫌な気持ちになります。
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