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【読書録】「会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと」を読んで

おススメの本紹介!

日本会食恐怖症克服支援協会の山口健太さんの著書の

「会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと」を読みました。

当事者はもちろんですが、当事者をサポートする方、

子供の教育に携わる方、食に携わる方、

その他すべての方に読んでほしい本です。

私が会食恐怖症を自覚したのは3歳の頃でした。

保育園で完食の強要をされ、無理やり食べさせられたり、

食べないから遊ばせない、執拗な叱責などの罰を受けたことが

今でもトラウマになっています。

会食恐怖症歴はかれこれ40年となりました。

外食はもちろん、人がいると食べられません。

おなかは普通に空くし、食べたい気持ちはありますが、

吐き気がして食べられないのです。

本を読んで自分と同じ症状で苦しむ人がいるんだ、

自分だけではない、ということは驚きでした。

そして、克服している人たちがいる、

克服しつつある人たちがいるということも希望になります。

具体的な克服のステップや、

マインドの部分についても丁寧に書かれていて

当事者として、こういうことが知りたかったんだ!

と思える内容でした。

自分が思い込んでいた会食の対策は逆効果だったということも

この本を読んで知り、目からうろこでした。

私は会食恐怖の中でも嘔吐恐怖が強いタイプで、

パニック障害も併発しています。

会食をする時は前日からおなかの調子を整えたり、

当日はお茶とエチケット袋は必ず持っていき、

病院で処方された抗不安薬を飲んだうえで

お守り代わりに予備のお薬をたくさん持っていきます。

それでも、店の前に来ると予期不安で気持ちが悪くなる、

パニック発作を起こす、なんてことも毎回でした。

でも、本に書かれていることは、全く逆で、

「準備をしすぎない、ほどほどにする」とあり、

「不安にならないために準備をする」とは

不安を受け入れることが出来ていない状態と書かれているんです。

「不安」をどうにかしようとすればするほど

「不安」は大きく膨らむという性質があるというんですね。

私は、不安をどうにか抑えこもうと躍起になって

かえって意識が不安に注目してしまい、

自分で不安を大きく膨らませていたんだと気づきました。

これからは、少しずつでも準備をほどほどにして、

練習をしてみたいと思います。

まずはスモールステップから。一歩ずつですね。

それから、会食恐怖症はマインドが大事だということも知りました。

「不安な自分でOK、大丈夫」と自分で自分を認めてあげることだとか、

自己肯定感が大事なんですね。

私は人と食事が出来ないことで自分はダメなんだと長年思ってきました。

自分をダメだと思っているから自己肯定感も下がっていたんだと思います。

私も「そのままの自分でいいんだ」と思って、

この本に書かれたことを生かして克服へ向けて

トレーニングをしてみます。

会食恐怖症に悩む方におすすめの一冊でした。

大丈夫!ひとりじゃない!自分を好きになって楽しい人生を!

(自分にも言い聞かせています^^)


会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと


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