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強迫観念の話~経緯と現在

強迫観念

まずは前置き

私は強迫観念(病院の診断によると)があります。

病院では強迫観念と言われていますが、

いわゆる有名な、手洗い・カギ閉めは特に無く、

どちらかというと、妄想・解離のような症状が主です。

その辺を詳しく書いてみたいと思います。

他にも障害が複数あるので、重複する話もあるかと思いますが、

今回は強迫観念に特にフォーカスして経緯を説明したいと思います。

5歳 家族がニセモノだと思い込む

当時通っていた保育園の保育士から体罰のようなことをされていたため

両親に保育園に通いたくないと言うと、

激怒した父親に裸にされて雪の降る中、外に放り出されました。

この事がきっかけで、親が自分を殺そうとしていると思い込んでしまいます。

自分を殺そうとしている家族は家族じゃない、

だからニセモノなんだ、と思ったんですね。

というよりも、ニセモノであればこんな仕打ちを受けても納得できたからなんです。

この時からつい最近まで(1年ほど前まで)家族をニセモノと思い込んでいました。

家族が自分をジャマだと思っていて、

いつ寝首をかかれるかわからないという恐怖に悩まされました。

(夫に対しても同じように思っていて恐怖を感じていました、今でも少し怖いです)

小1 周りの人間がすべて宇宙人だと思い込む

小1の頃から頭にもやがかかったような感覚があり、

周囲と自分の間に一枚膜があって、膜を隔てて見ているような感じで現実感が無く、

周りの人間が自動的に動いているような気がしていました。(解離?)

それとともに、周りの人間が宇宙人なのではないか?と思い始めたんですね。

詳しく言えば、周りが宇宙人というよりも、

私だけが違う宇宙から連れてこられてしまったような気がしたんです。

そして宇宙人であるニセモノの家族と暮らしていて、

一見普通の家族を装っているものの、私が何か彼らにとって不都合があれば

いつ襲い掛かってくるかもしれないという恐怖に怯えていました。

今思うと、周囲の人間が得体が知れない感じがしていて、

それはつまり、発達障害があったために

自分と周りの人との決定的な違いを感じていたんだと思います。

例えるならば、外国に移住して日本人は自分だけ、しかも言葉がまったく通じない

という状況と同じ言えば伝わるでしょうか?

周りの人間が宇宙人という思い込みは27歳まで続きました。

小2 人が怖い

突然、言葉では言い表せないくらいの恐怖感におそわれて

学校の帰り道でうずくまって泣いたことを覚えています。

小2の時でした。

なぜかというと、周りが宇宙人だらけのわけのわからない場所で

どうやってこれから生きていけばいいのかわからなくて

絶望のような気持ちになったのです。

例えるなら、いきなり言葉も文化も違う外国に強制的に連れてこられてここで一生暮らせ!となった

と言えば伝わりますかね?

今思うと、周りの人が何を考えているのか分からず心が通い合わない状況だったため

人が怖くなってしまい、つまりは対人恐怖症になっていたんだと思います。

おそらく、発達障害によるものだったかもしれません。

27歳 パニック障害がきっかけに

27歳の頃、元々あったパニック障害の症状がひどくなり

家から一歩も出られない状態になりました。

一年ほどそんな状態が続き、やっとの思いで病院を受診したところ

不安障害と診断され、自分が病気であるということを認識したところ

ある日急にまわりの人間がちゃんと人間として認識できるようになりました。

とはいえ、恐怖感はまだ残っていましたが、

宇宙人という思い込みが薄くなっていき、

頭の中のもやが晴れたような感じでした。

30歳 里帰り出産で再び

里帰り出産のため実家に戻ったのですが、親との折り合いが元々悪かったせいか

妊娠中に、自分は捕虜になったのでは?という強迫観念に頭が支配されるようになりました。

親が自分を監視していて自由を奪われ二度と自宅に帰れないのではないか?という恐怖に怯え、

毎日、どう逃げればいいか?とか、逃げた場合子供はどうするのか?と考え、

赤ちゃんを置いて逃げることは出来ないとひたすら恐怖に耐えていました。

今思うと、親との折り合いが悪いことや、

子育てに口出しをするくせに手伝ってもらえず

さらに出産後のストレスなどから発生していたものかと思います。

出産後 自宅に戻ったものの再び

出産後、やっとの思いで自宅に戻った初日に夫とちょっとした喧嘩になりました。

その時の夫の何気ない一言から再び強迫観念が現れるようになります。

きっかけは子供のミルクの飲ませ方でのちょっとした意見の違いだったのですが、

夫から「もう子育てには一切手を出さない」と言われ、ショックを受けたことでした。

今思うと、本気で言っていたわけではなく

売り言葉に買い言葉のようなものだったのだろうと思うのですが、

私は本気でそうなのかと思い込み、これから一人で育てなければならないと思い込んだんですね。

同時に夫に対して恐怖を感じるようになり、今度は夫の捕虜になったと思い込むようになりました。

家で軟禁状態にされ子供を育てさせられているという感覚になり

逃げなければ!でも、子供を置いてはいけない!という葛藤を毎日感じていました。

今思うと、ただのワンオペ育児だったのですが、その時は本気でそう思っていました。

10年の月日を経て

夫の捕虜だと思い込んでいた期間は10年です。

実は最近までずっと夫の捕虜にされていて軟禁状態にあると思い込んでいました。

言うことを聞かなければいけないと思っていて、夫がいるときは恐怖感でいっぱいで

逆らうようなことをすれば寝首をかかれると思っていました。

それが変わったのはコロナ渦でなぜかパニック障害が悪化したことでした。

自分でもなぜそうなったのかわかりませんが、

パニック障害が悪化した時、なぜか頭のもやが晴れていくような感じがして

もしかして(今までの捕虜などが)思い込みなのでは?と疑いはじめたのです。

なぜ、いままで誰にも話さなかったのか?

今まで誰にも言えなかったのは、恐怖心によるものでした。

言えばひどい目に合わされるかもしれない、

最悪、精神病院に入れられて一生鎖でつながれるのでは?と思い込んでいたためです。

また、もし私が彼ら(宇宙人と思い込んでいたため)の都合の悪い存在になってしまえば、

消されるのではないか?とか、

話をしても信じてもらえないかもしれない、妄想だと思われるかもしれない、

そう思うと怖くて怖くてとても言えなかったのです。

夫に対しても、捕虜になっていると思い込んでいたため

もし、誰かに話をすればひどい目に合わされるかもしれない、

子供に対しても何かされるかもしれないと思い怖くてできませんでした。

そして現在

強迫観念があったことが発覚してから1年が経ちました。

この1年で色々な事がわかってきて、今はだいぶ穏やかに過ごせています。

まだ、時々恐怖が襲ってくることがありますが、

大丈夫、そんなことはあり得ないんだと自分に言い聞かせつつ、

どうにかこうにかやり過ごしています。

まとめ

約38年に渡った強迫観念ですが、

今振り返ると、すべて強いストレスに晒されていたことが原因なんですね。

今は意識的にストレスを減らすよう心掛けて生活をすることによって

強迫観念が酷くならないよう気を付けています。

それでもやはり恐怖感はいまだあります。

そんなときも、しょうがないよね、そういうものなんだ、

それも自分だよね、と思って

強迫観念自体がストレスにならないようにしています。

またこうしてブログに書くことも治療の一環かなと思ってます。

私と同じような症状で苦しんでいる方の何かしらのヒントになれば幸いですし、

みなさんからも色々教えていただきたいと思っておりますので、

お気軽にコメントなど残していってくださいね^^

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